連珠ってなんだ!?
唐突な質問ではございますが、皆様『連珠』という競技の名をどこかで聞いたことはありますか?
ほとんどの方が、「いや、聞いたこともないなぁ」とお答えになることだと思います。
かく言う私も、去年の今頃、いや、去年の夏場くらいまでは聞いたことがあったかな?
いや知ったかぶりかも??? みたいな。そんな存在でした。
それが今や級位まで持つに至るのですから、人生とはやはり何があるかわからないものですね(笑)。
級位とは、習字だったり空手なんかでよく聞く、「1級、2級……」といった調子のアレですね。私の手元にもついに届きました!
実戦ではなく詰連珠のテストで得た結果ですので、実戦が強い、と思われてしまうと
「いやいや! 決してそんなことは……!!」
と謙遜してしまうわけですが(といいますか私よりもずっと強い7級の方を知っていますので何だか頓にそんな級をいただいても自分の中で信じられずにいたりもします笑笑)。
ですが、せっかくこうしていただけた級位認定証。バッチリ生かして記事にしたいと思います!!
1.連珠とは何ぞや?
『連珠』の言葉に聞き覚えはなくとも、『五目並べ』という遊びについてはみなさんどこかで耳にしたことがあるかと思います。
けれども、少しばかり嫌な表現なのですが、五目並べは女子供の遊び、などという風に言われてしまうことすらあるゲームだったりします。(本当に嫌な表現ですね)
何故ならば、五目並べは先手無双! お互いが最善手を打ち続けると、先手(つまり黒番)が絶対に勝つ『先手必勝』のゲームなのです。
そんなゲーム、互いの手の内がわかってしまっていたらやりたくなんかないですよね?
だってやる前から先手が勝つってわかりきっている訳なのですから。
けれどもそれだけでこのゲームの世界を終わりにしたくない! と思った方がいらっしゃったのでしょう。五目並べは、圧倒的優位に立つ黒番(先手)に重たい荷物(禁手)を背負わせることによって両者の不公平感を埋め、できる限り平等に戦えるように土俵を整えた競技として生まれ変わったのです。それこそが、『連珠』(競技五目並べ)なのです!!
2.具体的に何が違うの?
では先ほどチラリとお話ししました禁手についてお話しいたします。
名前だけ先に挙げておきますと、
①三三
②四四
③長連
の三つが禁手に該当します。順を追って説明していきましょう!
①三三禁
下の画像をご覧ください。
この図の×印に黒石を置いてしまいますと、両端が共に止まっていないフリーな三個並びが出来てしまいます。これが、『三三』です。
先手として白石よりも一つ石を多く置くことができる(後手である白番は石を置くことでようやく黒番と同じ数の石を置くことになりますよね)黒番が三三を決めてしまうと白はなす術がありません。だから禁手になっているんですね。
②四四禁
同じく下の画像をご覧ください。
この図の×印に黒石を置くと、四連(四つ並び)が二つ同時に出来上がってしまいます。
『四四にノリ手なし』なんていう格言も存在するように(簡単に説明しますと、四四を打たれてしまうと相手に逆転する手段は何もない、という意味です)、やっぱりこれも黒が決めると白は何も出来ずに負けてしまいます。なのでやっぱり黒番はこの手が禁手となるのです。
③長連
「長く連なる」と書いて長連。下記画像をご覧ください。
×印に黒石を置くと石が6つ並んでしまいます。
「要は五目並べなのだから6つ並んでもいいじゃないか!」
という考えもあるかもしれませんが、いえいえそこはやっぱり五目並べ。
黒番は6つではなく、綺麗に五目並べなければいけません!!
「じゃあ7つは?」
とてもいい質問ですね。……当然禁手です! 綺麗に5つ並べなければ黒番は勝ちになりません。
さて、ここまで禁手の説明をさせていただきましたが、どの段落でも私は「黒番は」、「黒番は」と繰り返してまいりました。皆様お気づきでしたでしょうか?
そう。白番ならば『三三』も、『四四』も、『長連』も! 打ち放題です。
それに、うまいこと打つ場所を誘導し、黒が禁手を打つしかない状態に持っていく……
(禁手に嵌(は)める、と表現します)
白番を持った時にこそ味わえる連珠の醍醐味です!笑
3.まとめ
ここでは最後のまとめと連珠に興味を持っていただけた方にとって朗報とも言うべきリンクなどを紹介させていただきます!
連珠。それはすなわち幅広い年代の皆さんが楽しむことのできる “公式ルールの五目並べ”
日本生まれのゲームでありながら、今や中国や台湾、欧米諸国。世界各国で幅広い人々に愛され、楽しまれている『世界のゲーム』なのです!
そんな日本発の伝統文化、連珠の総本山。公益社団法人日本連珠社様のサイトがこちら。
現在はHPのリニューアル作業中とのことですが、いずれシャキっと整備された美しいHPをお披露目してくださることでしょう……(私は少しだけ見せていただいたのですが、非常にわかりやすく整えられた素晴らしいサイトでしたよ!)。
また、本記事においてわかりやすい禁手の画像を提供してくださりました中山 智晴帝王(七段)こと、ハイサレスさんの詰連珠ブログはこちらになります!!
初心者・入門者の方でも非常にわかりやすく、解いて自信につながりやすい良問をたっくさん作ってくださっております。
著作もございまして、これがまた実に素晴らしい内容です。お問い合わせも含め、ご興味を持たれましたらお気軽にお声かけくださいませ〜♪
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